一生役立つものを身につけたいなら

自宅にかかってくるセールスの電話に応対する時や、何らかの必要があってこちらからコールセンターなどに電話をする時、この人たちはよくこの仕事が務まるなあと感心してしまう。
相手が必ずしも気持ちのいい受け答えをしてくれるとは限らないどころか、中にはセールスと分かるやいなや即座に切ってしまう人や怒鳴ってくるような人、またはしつこいクレーマーなどもいるに違いない。
それでも辛抱強く改めて何度もかけ直したりひたすら謝ったりしながらこなしていかなければならないのだから、さぞ大変な仕事だろうと思う。
ただ、もちろん向き不向きや慣れという問題もあることなので、こういった仕事を特に苦もなくこなせている人もいるのは確かだ。
そして何より、精神的にきついことが多少はあるとしても、長い目で見れば、きちんとした言葉づかいはもちろん、相手に好印象を持たれる話し方や声のトーン、咄嗟の判断力、応対力といった自分の一生の宝となりえるものが身につけられる仕事でもある。
普段、頭では分かっていても、「かしこまりました」や「さようでございますか」などという言葉づかいは接客業にでも就いていない限りなかなか自然にすらっと出てこないものであるし、相手が想定外の行動に出てきた時に冷静に対処するということも相当難しいが、このテレアポを長くやっているとそういった部分がおのずと鍛えられていき、いつしか自然に身についていたということになる可能性は大いにあると思う。
また、アルバイトだと採用の審査基準はそれほど厳しくはないようで、中には面接の段階で即採用となる所もあるらしい。
話す内容や応対のしかたはマニュアル化されているので、特に話術に長けていなくても問題はないのである。
他にも、時給がいい、服装が自由、労働時間は1日3~5時間程度で勤務日や勤務時間の融通がききやすく残業もまずない、交通費が支給される場合が多い、空調のきいた部屋の中で座って仕事ができる、他の同僚と協力して行う仕事ではないので人間関係におけるわずらわしさが少ないなどの利点が挙げられている。
中でも、たいていの会社は固定給プラス歩合となっているので、セールスの電話の場合、契約を多くとれればそれだけ高時給も期待できるという点が非常に魅力的であると思う。
ただし、テレアポのアルバイトは9割以上が女性なので、求人広告に「男性可」や「男性歓迎」などの言葉が特記されていない限り、まず採用は女性のみと考えたほうがよさそうである。
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